水資源機構が進めている小石原川ダム建設事業の本体盛り立て工事が本格化を迎え5月12日、福岡県朝倉市江川の建設地で定礎式が開かれた。国土交通省や県、地元関係者ら約300人が出席。工事の安全と早期の完成を祈念した。礎石を納める埋納の儀では同ダムで今秋から初めて本格稼働する建設機械の自動化施工システム「クワッドアクセル」を使用。無人の重機により盛り立て材の搬入、整地、転圧を行い、ICT(情報通信技術)を駆使した次世代の建設生産システムを披露した。施工は鹿島・竹中土木・三井住友建設JVが担当。19年度の完成を目指す。
◇諸元◇
〈小石原川ダム〉
◇位置/福岡県朝倉市江川
◇型式/ロックフィルダム
◇堤高/139m
◇堤頂長/約550m
◇堤体積/約830万m3
◇総貯水容量/4000万m3
◇有効貯水容量/3910万m3
〈導水施設(木和田)諸元〉
◇延長/約5km
◇断面/内径φ2.4m