建設業は、「社会資本整備の担い手」であると同時に、安全・安心の確保を担う必要不可欠な「地域の守り手」であるという認識は深まってきた。しかし人口減少、技能労働者の高齢化などにより建設就業者の大幅な減少が見込まれ、将来にわたる社会資本の品質確保と適切な機能維持を図るためには、将来を担う若者の入職・定着を促進し人材を確保・育成することが最重要課題となっている。このため国土交通省では、調査・測量から設計、施工、検査、維持管理・更新までのすべての建設生産プロセスでICT(情報通信技術)等を活用するi|Constructionを推進し、2025年度までに建設現場の生産性を2割向上させることを目指している。ここでは、中国地方整備局におけるICT活用工事(土工、舗装)の取り組み状況を紹介する。