アジアに近接し、その成長力を引き込む役割が期待される九州・沖縄地区では、インバウンド(訪日外国人旅行者)をはじめとする交流人口の増加や都市機能の充実などに対応した基盤整備とともに、災害多発地域としての強靱化への一層の取り組みが求められる。 2020年九州支社新春企画では新年が実り多き年となることを祈念し、20年に進展が見込まれる主なプロジェクトを紹介する。 都市開発では鹿児島県などが大規模公有地の活用事業者公募を開始。公共施設は庁舎の建て替えや国民スポーツ大会(国スポ)関連の施設整備で進捗(しんちょく)が見込まれる。那覇空港第2滑走路が3月に供用し、熊本地震で被災した阿蘇地域では交通基盤の復旧が大きく進む見通し。20年は九州・沖縄地区が潜在能力を発揮し、さらに飛躍を遂げるための節目の年になりそうだ。