2018年9月の台風21号による大阪湾の高潮被害では、国際戦略港湾「阪神港」や関西国際空港など多くの社会基盤インフラが打撃を受け、近畿の物流・経済が一時的にまひするなど支障を来した。19年には、東日本の広範囲で台風15号・19号による甚大な被害が発生。改めて、18年度に国が決定した「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」の着実な履行、さらなる対策の継続が重要になる。近畿の港湾・空港特集では、近畿地方整備局の成瀬英治副局長に、国土強靱化を踏まえた近畿の港湾整備の方向性について聞くと共に、同局の新たな取り組みなども探った。