第8期北海道総合開発計画が5年目を迎える2020年度の北海道開発事業は、事業費ベースで前年度比2.9%増の7853億26百万円。△北海道胆振東部地震等からの復旧・復興と防災・減災、国土強靱化△民族共生象徴空間(ウポポイ)を通じたアイヌ文化の復興等の促進-を最重点課題として事業が展開されている。中でも近年、全国的に自然災害が頻発化、激甚化する中、北海道でも台風上陸や大雨災害に増加傾向が見られ、防災・減災、国土強靱化の推進は急務となっている。北海道開発局らが昨年度に開催した「北海道地方における気候変動を踏まえた治水対策技術検討会」で委員長を務めた中津川誠室蘭工業大学大学院工学研究科教授に今後の治水対策について話を聞いた。