日本では、少子高齢化により生産年齢人口の減少が問題となっている。建設業界も3K(きつい、汚い、危険)の職場というイメージからか、若年者の入職者が減少し、担い手不足が課題だ。業界は新3K(給与が高い、休暇が取れる、希望が持てる)をスローガンに掲げ、ICT(情報通信技術)やロボットの適用、国土交通省が推奨するi-Constructionの推進により現場環境の改善を図り、人材確保に向けた取り組みを強化している。 本特集では、中央大学理工学部長・教授で、CCI東京(魅力ある建設事業指針協議会)の委員長を務める樫山和男氏に変貌(へんぼう)しつつある建設現場の状況や建設業の魅力について話を伺ったほか、建設関連企業の生産性・安全性の向上を実現する技術・ノウハウなどを取り上げる。