近年、わが国は訪日外国人旅行者(インバウンド)による需要拡大にわく一方で、巨大化・頻発化する災害に疲弊していた。2020年はコロナ禍が世界を襲い、わが国・関西圏も感染症対策に奔走、経済活動の低下を受け入れざる得ない事態に至った。21年。感染症対策は続き、災害に立ち向かことになろう。政府は防災・減災、国土強靱化に向けた新たな5カ年計画の推進を決めた。対策をさらに積み重ね、国土は「進化」する。大阪・関西には大きな目標がある。2025年日本国際博覧会だ。会場は「未来社会の実験場」。多分野の新技術を実装・実験する舞台だ。コロナ禍を克服し、災害対策を講じ、インフラを整え各国の人々を迎えたい。日刊建設工業新聞社大阪支社の21年新年特集では「Evolution 進化」をテーマに、今後のインフラ整備などについて議論した「関西のインフラ強化を進める会シンポジウム」(建設技術展2020近畿)の内容を紹介するとともに、関西のインフラ・国土強靱化の取り組み、エリア開発などの現状を報告する。