今年は1981(明治24)年10月に岐阜県の旧根尾村(現本巣市)を震源として発生した国内最大規模の内陸直下地震「濃尾地震(推定マグニチュード8・0)」から130年の節目に当たる。中部地区では東日本大震災の教訓を踏まえ南海トラフ地震対策中部圏戦略会議が2011年度に設立され、巨大地震に対し総合的、広域的視点から関係機関が一体となって重点的・戦略的に実施する事項を中部圏地震対策基本戦略として策定するなど、さまざまな施策が進められている。一方、降雨量の増大と激甚化・頻発化に備え、集水域から氾濫域までのあらゆる関係者が協働し、流域全体で水害を軽減させる治水対策、「流域治水」も始まった。持続可能な中部づくりへ一丸となった取り組みが求められている。