2022年横浜支社新年企画 

2022年1月6日 特集

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建設業で若手就業者が不足している問題が顕在化して久しい。国が主導する働き方改革や担い手確保・育成に向けた施策が進みつつあるが、地域建設業を取り巻く環境は依然厳しいままだ。近年の若者が就職条件の中で「休みが取れること」を重視する傾向にあることも、地域中小建設企業にとって逆風になっている。若手就業者を獲得するには週休2日制の完全実施など抜本的な労働環境改革が必要だと指摘する声もある。国や自治体などの発注者も「週休2日制確保モデル工事」などを試行し、適正工期の設定や休日が取得できる環境づくりを後押ししているが、民間工事ではそのような動きは鈍く、完全週休2日制実現までの道のりは険しい。担い手の確保と合わせてICT(情報通信技術)やDX(デジタルトランスフォーメーション)などデジタル技術を駆使して生産性を上げる取り組みも進められている。神奈川県でも2017年度からICT土工に取り組んでおり、19年度からはICT舗装工も追加するなどICT施工の普及促進に努めている。建設業の魅力発信や労働環境改善などのソフト戦略と、デジタル技術導入などのハード戦略を織り交ぜた施策による若年入職者獲得に期待が寄せられている。