東日本大震災から10年の節目を迎えた昨年、12月には震災復興のリーディングプロジェクトである復興道路・復興支援道路が全線開通した。本年度を初年度とする「東北ブロックにおける社会資本整備重点計画」(2021~25年度)の中では「震災復興から自律的発展へ」が将来像として示されるなど東北はポスト復興へと着実に歩みを進めている。一方、全国的に猛威を奮った新型コロナウイルス感染症や依然として顕著な人口減少、それらが拍車をかけるデジタル化・省力化の潮流など、建設業を取り巻く環境は日々変化している。よって、稲田雅裕局長に同計画の展望を聞くとともに、新たな局面を迎える東北の行く先を指し示す16の小目標などを紹介する。