政府は2020年10月、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにして脱炭素社会を実現することを目標とする「2050年カーボンニュートラル宣言」を発表しました。 また、国土交通省などにより目指すべき住宅・建築物の姿として、2050年にはストック平均でZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)・ZEB(ゼロ・エネルギー・ビルディング)基準の省エネ性能が確保されることが示されました。 この目標を実現するには、新築はもちろん、延床面積の99%を占める既存建物のZEB化が不可欠です。企業経営にとっても、カーボンニュートラルへの取り組みが企業価値の評価を左右する時代で、今後、オフィスビルなどの既存建物のZEB化に向けた改修が進むと予想されます。 当社は既存建物それぞれの特性に合った最適な「グリーン・リニューアル」を提案し、カーボンニュートラルの達成や企業価値の向上をサポートしていきます。リニューアルZEBは、ZEB化実現可能性調査から設計、認証取得、運用までワンストップで対応し、建物を使用しながら改修するだけでなく、省エネ性能とともに不動産価値や災害時の事業継続性、快適性の向上も実現します。 今般、リニューアルZEBを様々な用途の施設に適用できることを明らかにし、ZEB関連技術の一層の向上を目的として、当社グループ保有の関西支店ビル、横浜支店ビル、大成ユーレック川越工場の3施設で「グリーン・リニューアルZEB」を実施し、効果を実証することとしました。3施設とも3月末までにZEBの認証を取得し、4月に着工します。来年4月のリニューアルオープン後は、ショールームとしても活用し、建物を使いながら行っている工事中の動画やエネルギー使用の状況など、ZEB化の有効性を示すことにより、既存建物の改修を検討しているお客さまにPRしていきます。