2022 PRISM-革新的技術導入し 生産性の飛躍的向上へ-

2022年3月18日 特集

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 官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)は、高い民間研究開発投資誘発効果が見込まれる「研究開発投資ターゲット領域」に各省庁の研究開発施策を誘導し、600兆円経済の実現に向けて研究開発投資の拡大、財政支出の効率化などを目的として、内閣府が2018年に創設した。中長期的に官民研究開発投資の拡大を図るため、19年度から国立大学での民間資金獲得を推進する事業、20年度からスタートアップ・エコシステム拠点形成による創業環境整備を推進してスタートアップを支援する事業を実施。21年度からは新SBIR制度(中小企業技術革新制度)での省庁連携を加速させる事業、社会課題解決や国際市場獲得などを促進する標準活用施策の加速化を支援をする事業に取り組んでいる。21年度の対象領域は「AI技術」「建設・インフラ維持管理」「防災・減災技術」「バイオ技術」「量子技術」。国土交通省は、PRISMの枠組みを活用して「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」を開始。▽技術Ⅰ=AI、IoTをはじめとした新技術等を活用して土木または建築工事における施工の労働生産性の向上を図る技術▽技術Ⅱ=データを活用して土木工事における品質管理の高度化等を図る技術-を公募し、採択した技術を各地方整備局等発注の実際の現場で試行している。