東日本大震災からの復興プロジェクトが福島の国営追悼・記念施設の整備を残しほぼ終了し、「震災復興 進もう!次の東北へ」をキーワードに2022年度事業展開を図る。各地で大きな被害をもたらした台風・豪雨災害を受け流域治水対策や防災・減災、国土強靱化対策が計画的に動きだした。復興道路・復興支援道路が21年12月に全線開通し、人流や物流を支える道路ネットワークにより沿線への工場立地や観光振興、震災伝承による情報発信などのさらなる取り組みにも注目される。東北地方整備局の事業展望について稲田雅裕局長に聞くとともに、「東北復興働き方・人づくり改革プロジェクト」の推進に大きな役割を担うデジタル技術の活用と方向性、分野別の事業概要を紹介する。