東京・中央区が「歴史・文化を未来へ伝える地域の生涯学習拠点」をコンセプトに新富一丁目で整備を進めていた複合施設「本の森ちゅうおう」が完成し、12月4日にオープンした。建物は森をイメージした多層空間を創出したデザインで、京橋図書館や郷土資料館、多目的ホール、カフェなどで構成される。2~5階の開架書架は約20万点の資料の収納が可能。2階には中央区各地域の図書類や戦前からの貴重な資料を多数そろえた地域資料室を設ける。郷土資料館は1階の常設展示室でハイビジョンや絵巻による中央区の成り立ちなどを紹介するほか、2階の企画展示室では地域資料室と連動した展示、区内の美術館や博物館と連携した貴重資料の展示を行う。設計は類設計室、施工は松井建設・坪井工業・クリスタルジャパンJVが担当した。