疲弊していた国内経済は、各種経済政策などの効果で緩やかな持ち直しの兆しを見せている。一方で2022年の記録的円安の影響などで原材料価格の高騰が長期化するなど不安材料も多く、国内企業物価指数(22年11月速報)は前年比9.3%上昇と高水準の伸びで推移している。それらを踏まえ浜銀総合研究所(浜銀総研、横浜市西区)は、23年度の神奈川県内経済の実質県内総生産を34兆8072億円、実質成長率をプラス1.3%と予測した。これは22年度の予測値2.1%に比べて低い成長率にとどまることは避けられないとの分析だ。ただし建設関連では県央地区を中心とした物流施設の設備投資が続くと予測するなど、全国経済に比べて底堅い推移を見せると明るい見通しも示している。23年度の県内建設投資や雇用状況などについて浜銀総研に取材した。