関西の一大イベントである2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開幕まであと1年3カ月になった。会場の大阪市此花区の人工島「夢洲」ではパビリオンの建設が本格的にスタートしており、国や大阪府・大阪市、経済界、建設業などが一致協力し、日本全国、さらには世界へ、万博の成功に向けて気運を高める取り組みが加速している。万博後も大阪IRの開発が進み、大阪湾岸道路西伸部やなにわ筋線の整備、北陸新幹線とリニア中央新幹線の延伸、播磨臨海地域道路の整備など、東京一極集中を是正し、関西の未来を牽引する大規模なインフラ整備事業が数多く控えている。2024年大阪支社新年号では、万博開催後を見据え、持続可能な関西のインフラ整備を探るため、「関西のインフラ強化を進める会」が建設技術展2023近畿で開催したシンポジウムや関西で進行中のプロジェクト、大阪・関西万博の現状や主なパビリオンを紹介する。