仙台市は新庁舎整備に関する建築本体工事と設備工事2件の一般競争入札(WTO対象)を23日に開札した。「仙台市役所本庁舎整備第1期建築工事」の入札には2JVが参加し、230億円(税抜き、以下同)で大林組・鉄建建設・仙建工業(仙台市青葉区)・深松組(同青葉区)JVを落札候補者に決めた。「同電気設備(強電)工事」はユアテック・福興電気(仙台市若林区)・塚田電気工事(同青葉区)JVだけが入札に参加し、35億2300万円で応札した。資格審査完了後に仮契約し、市議会での承認を経て正式契約する。「同空気調和設備工事」は入札参加者がなく不調になった。
予定価格は▽建築=230億9426万3000円▽電気=35億2300万円▽空調=34億7300万円。建築は鹿島・佐藤工業・橋本店(仙台市青葉区)・阿部和工務店(同青葉区)JVも入札に参加したが、282億5000万円で予定価格を超過し無効になった。市は空調工事の対応を今後協議する。
工事場所は青葉区国分町3の7の1。1期工事はS一部SRC・RC造地下2階地上15階建て延べ5万9875平方メートルの市庁舎をはじめ、駐輪場や付属施設を整備。勾当台公園地下駐車場と地下鉄勾当台公園駅の接続工事も任せる。工期は2027年11月30日まで。市は関連案件として電気設備(弱電)工事、給排水衛生設備工事などの入札を23年12月26日に公告している。
新庁舎は28年度に供用を始め、2期工事で市民利用、情報発信機能がある低層部を整備する。事業完了は30年度を予定。設計は石本建築事務所・千葉学建築計画事務所JVが担当した。