国土交通省九州地方整備局が熊本県南阿蘇村と大津町で進めていた立野ダム建設事業「阿蘇立野ダム」が完成した。国内最大規模かつ1級河川では初の洪水調節専用ダム(流水型ダム)として白川沿川の洪水被害を防止・軽減するほか、阿蘇地域の新たな観光インフラとなり地域の活性化に寄与することが期待される。本体工事は西松・安藤ハザマ・青木あすなろJVが担当。近年事例が少ないコンクリート打設方法「柱状工法」で施工し現場条件の厳しい制約を克服するため、随所に新技術を駆使し、環境や景観に配慮しながら地域に根差したダムを完成させた。