沖縄県/マリンタウン国際会議・大型展示場整備運営等事業WTO入札公告

2024年6月26日 工事・計画 [17面]

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 沖縄県は25日、BT(建設・移管)+コンセッション(公共施設等運営権)方式のPFIで行う「沖縄県マリンタウン国際会議・大型展示場整備運営等事業」の一般競争入札(WTO対象)を公告した。7月5日まで現地見学会の参加を受け付け同9日に現地見学会を実施。参加表明書は9月2~18日に受け付ける。2025年1月17日に入・開札する。
 参加資格は▽統括マネジメント▽設計▽建設▽開業準備▽維持管理▽運営-の各業務を担う企業のグループ。
 設計担当は1級建築士事務所で、うち1者以上は09年度以降に延べ5000平方メートル以上で、無柱空間がある公会堂や集会場、展示場、劇場、体育館の実施設計の元請完了実績があること。
 建設担当は建築一式工事3者以上、電気工事と管工事各1者以上で、うち1者以上は建築一式の総合評定値が1150点以上、それ以外は担当する業務の総合評定値が900点以上など。09年度以降に延べ5000平方メートル以上で、無柱空間がある公会堂や集会場、展示場、劇場、体育館の新築工事の元請完了実績も求める。
 設計業務・建築業務の上限額は423億8575万1000円(税込み、以下同)。開業準備業務の上限額は4億4353万1000円。運営権対価の最低提案価格は6億1000万円。
 事業では国内外のMICE(国際的なイベント)需要の呼び込みを目指し、西原町東崎と与那原町東浜にまたがる中城湾港マリンタウン地区に大型MICE施設を整備。宿泊、商業などの民間収益施設も一体的に整備する。
 公共施設の中心となる「大型MICEゾーン」(敷地面積約14・5ヘクタール)の施設面積は展示場が1万平方メートル以上、多目的ホールが7500平方メートル以上、会議室が20~30室計3400平方メートル以上、2000台以上の収容の立体駐車場を想定。今回整備する展示場と合わせて3万平方メートルの展示場を整備することが可能な拡張余地の配置を計画し、拡張されるまでの間の拡張余地の有効活用を求める。
 併せて、同ゾーンの西側にある「H3-Tゾーン」(約1・14ヘクタール)内にシャトルバスやタクシーなどの乗降場となる交通ターミナル、これら施設などを結ぶ動線としてペデストリアンデッキも一体的に整備する。
 事業では民間収益施設として、大型MICEゾーンの東側に位置する「H1ゾーン」(約3・47ヘクタール)での宿泊施設の整備を必須提案とする。このほか、大型MICEゾーン、H3-Tゾーン、同地区の南側にある「H2ゾーン」(約2・9ヘクタール)、「H3ゾーン」(約1・5ヘクタール)などでの収益施設の提案を任意とする。H1~3の各ゾーンは事業開始前日までに土地の売買契約を締結する。
 設計・建設期間は29年1月31日まで。49年3月31日まで維持管理・運営を行う。