岩手県北上市/JR北上駅西口地区再開発でまちづくり協議会設立

2024年6月28日 工事・計画 [6面]

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 ◇北上開発ビルの整備手法など検討
 岩手県北上市はJR北上駅西口地区で計画する中心市街地の再開発に向け、26日にまちづくり協議会を設立した。地権者らが参加し、エリアに含まれる老朽化した北上開発ビル(愛称・おでんせプラザぐろーぶ)整備の方向性などを検討。2025年度に策定する「北上駅西口地区グランドデザイン」を踏まえ、市の玄関口として魅力あるまちづくりを目指す。
 同日の会合では、第三セクター・北上開発ビル管理の木村智章社長を会長に選任した。
 大通り1の3の1にある北上開発ビルはSRC造地下1階地上9階延べ2万4498平方メートルの規模。JR東北新幹線の開業に合わせ、1986年3月に駅前再開発事業として建設した。館内には飲食店や医療機関、事務機能、公共施設、私設美術館などが入居。北上開発ビル管理が運営している。
 市は23年度に北上駅西口からツインモールプラザまでのエリアを対象とする「未来ビジョン」を策定し、都市拠点の形成を目指している。北上駅西口地区グランドデザインでは、駅前広場(面積8600平方メートル)~北上開発ビル周辺の機能などを検討している。同地区のほか、本通り、諏訪町の両地区でも再整備を構想。それぞれ法定再開発事業(組合施行)、優良建築物等整備事業として動き出している。
 「北上駅西口地区グランドデザイン策定業務」はパシフィックコンサルタンツが担当する。