香川県/幹線道路ネットワーク整備長期ビジョン案公表、43年度に主要渋滞箇所解消

2024年6月28日 行政・団体 [17面]

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 香川県は、将来目指すべき道路の姿を示した「香川県幹線道路ネットワーク整備長期ビジョン(案)」をまとめた。4車線化整備やバイパス整備、交差点改良、現道改良といった具体的な対策を整理。高松市街地の整備では、国道11号などの渋滞対策として国による計画段階評価中の高松環状道路(高松市福岡町~檀紙町)の整備と併せて、県道川東高松線(栗林トンネル)の4車線化やレインボー通り北側の2車線区間の4車線化などを検討する。
 2021年に策定した「香川県新広域道路交通計画」に位置付けた高規格道路や一般広域道路などを踏まえ、県土を東西方向に貫く三つの「東西軸」と、それらを沿岸部から空港や高速道路IC、内陸部へつなぐ七つの「南北軸」、面的に渋滞の広がる高松市内の「環状道路」、小豆島・直島など「離島の循環道路」からなるネットワークの形成を目指す。
 幹線道路ネットワークの整備は長期に及ぶため、おおむね20年後の整備効果を示した。県管理道で渋滞が慢性化している主要20カ所のうち、現在までに9カ所で対策を実施済みで、43年度に残る11カ所の対策を完了させる。高松環状道路の整備完了を見込み、43年度に高松市中心部と高松空港間の移動を現在の半分のおおむね20分に短縮する目標も掲げた。