ヒューリック/南渡田北地区北側開発(川崎市川崎区)、25年度着工へ

2024年7月2日 工事・計画 [5面]

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 ヒューリックは、川崎市川崎区の南渡田地区に研究棟、寄宿舎棟など総延べ約10万平方メートルの施設群を建設する。JFEスチール京浜地区土地利用転換事業の一環。南渡田地区北地区の道路やインフラなど基盤整備はJFEスチールが事業主体で3月に着工している。新棟建設などのまちづくりをヒューリックが事業パートナーとして担当する。施行期間は2025~27年度の予定。1日に川崎市役所などで環境影響評価(環境アセス)準備書の縦覧を開始した。
 事業名称は「(仮称)南渡田北地区北側開発計画」。実施区域は川崎区南渡田町1ほか(JFEスチール京浜地区スチール研究所北側)。敷地面積は約2万5460平方メートル。
 建築計画によると4棟建設する。研究棟Aは建築面積約2200平方メートル。S造8階建て延べ約1万3160平方メートル。主用途は研究所。研究棟B(研究棟とコミュニティ棟で構成)は建築面積約8190平方メートル。S造10階建て延べ約6万0390平方メートル。主用途は研究所、店舗(商業施設約310平方メートル)。研究棟Cは建築面積約2850平方メートル。S造10階建て延べ約2万2020平方メートル。主用途は研究所。寄宿舎棟は建築面積約870平方メートル。RC造6階建て延べ約4040平方メートル。137室。
 JFEスチールが主体の既存施設解体と基盤整備工事は設計を日本工営都市空間、施工を竹中土木が担当している。
 同事業はJFEスチール東日本製鉄所京浜地区(川崎区扇島、約222ヘクタール)が昨年9月に高炉などを休止したことに伴い、扇島地区のほか周辺地区と南渡田地区を合わせた約400ヘクタールを大規模土地利用転換し、持続可能な産業集積地の創出を図る計画の一環。市制100年を迎えた川崎市の歴史でも過去に例のないビッグプロジェクトとして注目を集めている。