1928年から、一度も途切れることなく続けられてきた全国安全週間が、今年も7月1日にスタートした。「人命尊重」という基本理念の下、労働災害を防止するため、産業界での自主的な活動の推進などを図っている。
今年のスローガンは「危険に気付くあなたの目 そして摘み取る危険の芽 みんなで築く職場の安全」。まずは現場の状況や作業手順を注意深く観察・確認し、潜んでいる危険に気付くことが、災害防止への一歩目となる。リスクを洗い出した後に重要なのは、一つ一つの危険の芽を確実に排除すること。こうした意識や取り組みが、安全な職場環境の構築につながる。
労使一体となったこれまでの努力により、労働災害は長期的には減少している。しかし、近年は増加傾向に歯止めがかかっていない。労働災害を少しでも減らすためには、昨年策定された第14次労働災害防止計画に基づく施策を、全員が一丸となって着実に進める必要がある。