関東整備局常陸河川国道/国道6号茨城町BPの4車線化へ勉強会初会合

2024年7月3日 行政・団体 [5面]

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 関東地方整備局常陸河川国道事務所は、水戸市以南の国道6号に残る2車線区間の解消を目指して勉強会を立ち上げ、6月27日に初会合を開いた。対象は茨城町バイパス(BP)で全線2車線の区間。前後区間で拡幅事業が進む中、慢性的な渋滞路線となっているため機能強化を検討していくという。既に茨城町BPの全線が都市計画決定されており、用地の取得済み区間も多いことから4車線化事業の実現を目指す。
 茨城町BPは茨城町小幡から同長岡までの約7・8キロ。長岡から北は4車線の水戸BPとなる。沿線には工業団地などが立地し、慢性的な渋滞が発生している。特に茨城中央工業団地に近い小鶴西交差点は、交通量の多い主要地方道大洗友部線が交差し、右左折車両による滞留と渋滞交尾への追突事故が多発していた。
 県事業として大洗友部線のバイパス整備が進んでおり、交通量のさらなる増加が見込まれる。このため常陸河川国道事務所は交差点改良として付加車線の設置などの対策を行っている。
 国道6号の前後区間では、北側の水戸BPが4車線化済み。南側でも2車線区間をバイパスする小美玉道路(約10キロ)の都市計画手続きが始まっており、さらに南の千代田石岡BPでも工事が進む。これらの整備が実現すれば、水戸市以南の国道6号では茨城町BPだけが2車線として残る。
 4車線化の遅れが将来的なボトルネックになるため、勉強会では交通状況を継続的に確認しつつ機能強化を検討する。交差点改良のような局所的な改良ではなくBP全線の4車線化などの根本的な「機能強化」を想定し、検討に入る。