JR四国/松山駅付近連立事業、9月29日に高架線切り替え

2024年7月4日 工事・計画 [13面]

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 JR四国は、JR松山駅付近連続立体交差事業の高架線の完成に伴い、9月29日に現在線から高架線へ切り替える。切り替え工事完了後、新しい松山駅の使用が開始され、高架線のプラットホームから列車が発着する。同日、松山駅高架下商業エリアも開業する。
 愛媛県の都市計画事業として2009年2月に事業認可が下りた。予讃線松山駅を中心とする約2・4キロ(松山市美沢2~空港通1)を高架化し、8カ所の踏切を廃止する。全体事業費は約607億円。
 四国最大の都市である松山市のJR松山駅周辺は、南北に走るJR予讃線と車両基地・貨物駅により市街地が東西に分断され、踏切遮断による交通渋滞が日常化。地域住民の生活に支障があるほか、駅周辺の一体的な発展が阻害され、新たな都市機能の集積を図る上で課題となっていた。
 高架下商業エリア(南江戸1)は「JR松山駅だんだん通り」と命名した。施設は延べ約2100平方メートル、店舗面積約1270平方メートルで物販・飲食などが出店する。駅工区は清水建設・四国開発建設JVが施工を担当している。