斉藤鉄夫国土交通相/荒川第二調整池整備事業など視察、DXの実施状況を確認

2024年7月11日 行事 [5面]

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 斉藤鉄夫国土交通相は9日に埼玉県内を訪れ、荒川第二調整池整備事業の施工現場(さいたま市桜区)などを視察した。同現場ではドローンを使った土量算出をはじめ、建設DXの取り組み状況を確認。続いて首都圏外郭放水路管理支所(春日部市)も訪れ、巨大な柱が立ち並ぶ調圧水槽などを見て回った。
 最初に訪問したのは「令和4年度荒川第二調整池排水門及び囲繞(いぎょう)提新設工事」の現場。調整池にたまった水を荒川に戻す排水門1基のほか、囲繞提約1・8キロ、仕切堤約600メートルなどを施工している。施工者は飛島建設。2025年度末の竣工、26年度の稼働を予定する。
 ドローンを使った土量算出や、建設機械のMG(マシンガイダンス)システムで施工を効率化している。斉藤国交相は建設中の排水門を訪れ、同社の担当者から説明を受けた。AR(拡張現実)による完成イメージの確認や、結束機を使った鉄筋結束も体験した。
 首都圏外郭放水路では同支所の担当者から説明を受けた後、第1立坑や調圧水槽に降りて役割を確かめた。調圧水槽は「地下神殿」とも呼ばれ、映像作品の撮影にも多く使われている。斉藤国交相は長さ177メートルある水槽の奥まで歩き、担当者に質問を投げ掛けた。運用に携わる職員を激励して視察を終えた。