静岡県/富士山富士宮口五合目来訪者施設建設、建設地変更で測量・地質調査着手へ

2024年7月12日 工事・計画 [10面]

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 静岡県は、富士山富士宮口五合目来訪者施設について、地元の要望なども踏まえ建設場所を旧レストハウス跡地に変更したことに伴い、本年度は測量・地質調査に着手する。併せて基本計画を見直し、規模や事業スケジュール、事業費などを再検討する考えだ。
 当初計画では、火災で焼失した旧レストハウス(富士宮市粟倉)の東側尾根を造成し、新施設(4階建て延べ約1600平方メートル)を建設する予定だった。昨年度に実施設計協力業務の参加者を募ったが、施工条件が厳しく工期も複数年にわたるなど未定の要素も多かったため参加者がいなかった。
 建設地の旧レストハウス跡地は面積約1万0900平方メートル。現在、測量・地質調査業務を委託するため一般競争入札の手続き中で、24日に開札する。建物の基礎が道路を支えている部分があるためコンクリート試験も併せて行う。履行期間は190日。
 測量・地質調査を踏まえ基本計画も見直す。施設規模は当初計画より小規模となる見込み。
 事業費は当初、約35億円を見込んでいたが、造成費などが削減される。事業スケジュールも段階的な開業など、さまざまな角度から検討する。