関東整備局/「若手・女性技術者奨励賞」25年度に創設、事務所長表彰として加点

2024年7月12日 行政・団体 [5面]

文字サイズ

 関東地方整備局は、地域建設業での若手・女性技術者のさらなる活躍を促すため、2025年度に「若手・女性技術者奨励賞」を新設する。対象者は35歳未満の若手か女性(年齢制限なし)の現場代理人など。初回は24年度に完了した工事、業務を対象とする。優良工事・業務の各事務所長表彰と共に表彰。インセンティブとして、事務所長表彰と同様、同じ事務所発注(分任官)工事・業務の際に総合評価で加点する。
 関東整備局はこれまで総合評価方式での評価を通じて、若手・女性技術者の活用を促す取り組みを後押ししてきた。自由設定項目に「若手技術者(35歳以下)の活用および資格」と「女性技術者の活用」を設け、いずれかを必須としているほか、「女性技術者・若手技術者の登用を促すモデル工事」なども行っている。ただ「入り口側」での評価にとどまっていた。
 関東整備局は工事、業務の完了後の「出口側」で若手・女性の活躍を評価する制度を初めて設ける。
 対象は優良工事・業務の受賞者以外で、工事成績が75点以上かつ、表彰対象の年度末時点で35歳未満または女性の現場代理人、主任(監理)技術者を配置した工事、業務。地域建設業で若手・女性活躍を促すため各事務所長表彰と同じ扱いとし、加点評価も受賞した事務所発注工事・業務だけを対象とする。具体的な点数は今後、事務所ごとに決める。