ダイビル/札幌ダイビル新築工事起工、施工は大林組・27年1月完成めざす

2024年7月12日 工事・計画 [6面]

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 ダイビル(大阪市北区、丸山卓社長)は11日、札幌市中央区のファッションビル・札幌ピヴォ跡地などに新築する「札幌ダイビル新築工事」の起工式を現地で行った。ホテル、商業、オフィスで構成する延べ床面積約4万2000平方メートルの複合施設を建設する。設計・監理は日建設計、プランテック、SOCI、施工は大林組が担当。2027年1月の完成を目指す。
 建設地は中央区南2西4の11の4ほか(敷地面積約3150平方メートル)。施設はSRC・S造地下2階地上19階建て塔屋1階延べ4万2279平方メートルの規模。地下2階~地上2階が商業施設(約5000平方メートル)、3~8階がオフィス(約1万9000平方メートル)、10~18階がホテル(約1万6000平方メートル)となる。
 神事では日建設計の大松敦社長が鎌入れ、ダイビルの丸山社長が鍬入れ、大林組の笹川淳代表取締役兼副社長執行役員が鋤入れし、工事の安全と無事完成を祈念した。
 神事後に札幌市中央区の札幌グランドホテルで行った直会で丸山社長は「単なるビルではなく、街づくりのプロジェクト。地下への公共空間の整備や中通りの整備を通じ、街づくりに貢献できると自負している」とした上で「各社の豊富な経験と最新の技術力を駆使して計画通り工事を進めていただけると安心している」とプロジェクトの進捗に期待した。
 大松社長は「この一等地に立つ高さ100メートルの複合施設を設計するに当たり、札幌市に新たな景観とにぎわいを創出することをテーマにした。立派な建物を引き渡せるよう施工各社と力を合わせていく」と力を込めた。来賓の秋元克広市長は「地域の街づくりに貢献いただける計画。早く完成するのを心待ちにしている」とあいさつした。
 笹川副社長は「新しい札幌のランドマークになると確信している。難易度の高い工事だが、土木も含め当社が持てる力を結集し、品質管理や周辺環境はもちろん、通行人の安全を一番に注意しながら無事に竣工させる」と決意を述べた。
 □佐々木秀生所長(大林組)の話□
 「街中での工事なので、第三者災害に十分気をつけ、安全第一で施工に当たる。竣工時にダイビルさまに大林組に任せて良かったと言われるように全力を尽くしたい」。