千葉市/動物公園(若葉区)リニューアル、湿原ゾーンの基本設計プロポ公告

2024年7月17日 工事・計画 [5面]

文字サイズ

 千葉市は、リニューアル予定の市動物公園(湿原・森林ゾーン)の整備計画を明かした。湿原ゾーンはカピバラやハシビロコウ、ビーバーを主力種に据える。ゾーン中心部にカピバラを展示し、北側にハシビロコウ、東側にビーバーの放飼場や水場などを配置する。16日、湿原ゾーン整備基本設計の委託を決める公募型プロポーザルの手続きを開始した。参加申請は8月6日まで。
 質問書は24日で締め切る。参加申請は千葉市動物公園施設班への持参か郵送で受け付ける。同19日にプレゼンテーション審査を実施し、同下旬に結果を通知する。9月上旬に委託契約を結ぶ。委託期間は契約締結日から2025年3月21日まで。委託限度額は3000万円(税込み)。
 参加できるのは、市の24・25年度の測量コンサルタント入札参加資格者名簿に「建築:一般」と「土木:造園」で登載されている者。所定の実績も求める。業務は湿原ゾーンの施設配置や諸施設の形状、植栽などの概略設計を任せる。現地説明会は開かない。
 16日、湿原ゾーンや森林ゾーンのゾーニングや動線、施設配置計画などをまとめた「基本計画書案」を公開した。策定は翔設計が手掛けた。
 同案によると、カピバラの放飼場は220平方メートル、水場は310平方メートル程度を整備する。既存のハシビロコウ舎を改築、増築し、カピバラの寝室にする。ビーバーは既存の池を活用する。放飼場は240平方メートル、水場は65平方メートルとする計画。ハシビロコウの放飼場は縦長にし、735平方メートルを確保。中央に水場(125平方メートル)を設ける。国内初のハシビロコウ繁殖も目指す。
 市動物公園の所在地は若葉区皆元町280。敷地面積は約34ヘクタール。市は開園から30年以上が過ぎ、老朽化している同公園の再整備に向け「リスタート構想」を14年に策定した。