大阪府枚方市高田二丁目地区区画整理、大本組らが協力者に/検討会

2024年7月18日 工事・計画 [8面]

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 大阪府枚方市の高田二丁目地区の地権者でつくるまちづくり検討会は土地区画整理事業の実現に向け、大本組、前田組、日本測地設計の3社を事業協力者に加えた。今後は日本エスコンと4社体制で具体的なまちづくり計画を検討。今秋に予定する土地活用の地権者アンケートの結果を踏まえ、まちづくり方針を決定する。順調にいけば2025年4月にも土地区画整理準備組合が発足する見通しだ。
 対象地は高田1、2丁目の一部、敷地面積6・2ヘクタール。大阪府と京都府を結ぶ第二京阪道路に近く、大半が市街化調整区域。府道枚方交野寝屋川線沿いに病院や沿道サービス施設が立地するものの、ほとんどが農地となっている。まちづくりの具体化に合わせ、市街化調整区域から市街化区域への編入など用途地域の変更や地区計画の決定など都市計画決定に向けた検討も進める。
 検討会では4月に日本エスコンを事業協力者に選定し、覚書を交換したが、より専門的な知見を取り入れるため、6月29日に開いた総会で大本組、前田組、日本測地設計を事業協力者に加えることが決定。変更覚書を交換し、4社による共同企業体を結成することになった。
 事業協力者は土地利用計画や公共施設整備計画の作成、概算事業費と平均減歩率の算定など基本計画を検討するほか、地権者の合意形成、勉強会・意見交換会の開催を支援。行政や関係機関との協議など技術的支援も行う。
 検討会では土地区画整理事業への理解を深めてもらうため、地権者を対象にした勉強会を続ける予定。10月から11月にかけて土地活用の意向を聞くアンケートを実施し、仮同意を得た後、25年4月下旬の準備組合設立を予定する。
 検討会では29年度以降の事業完了を目指している。