中野二丁目地区市街地再開発組合(吉田稔夫理事長)が東京都中野区のJR中野駅南口で建設を進めてきた2棟の建物が完成した。駅から徒歩1分の場所に建設した建物には屋根付きアプローチを通ることで天候に左右されずに行き来することができる。37階建ての住宅棟には約400戸の住戸、20階建ての業務棟にはオフィスのほか、低層部に商業施設を配置した。これらにより、昼間人口約3000人の増加が見込まれるという。エレベーターやエスカレーターの設置で駅利用者の利便性を高めながら、敷地内に設けた新たな広場を生かしたにぎわいの創出も期待される。中野区で100年に一度と言われるまちづくりの先陣を担う大規模プロジェクトは、土地区画整理事業と一体で施行。再開発組合には住友不動産が参加組合員として参画した。建物の設計はアール・アイ・エー、施工は西松建設が担当した。