愛媛県、松山市/公営住宅北条地区集約整備事業の1期工事が完成、県市連携の初弾

2024年7月24日 工事・計画 [9面]

文字サイズ

 愛媛県と松山市が連携し、2021年度から進めてきた県営住宅と市営住宅の共同建て替え事業の第1期工事(第一新開団地1号棟)が完成した。県が設計と工事発注、工事監理、松山市は敷地の提供、建設費負担、建設後の住宅管理と、事業の初期段階から役割分担を明確にすることで、総事業費の削減と同時に業務の効率化を実現した。
 事業名は「公営住宅(北条地区)集約整備事業」。松山市北条地区には1960~70年ごろに建設された県営住宅1団地と市営住宅5団地があり、いずれも建物と設備が老朽化。入居者に良好な住環境を提供するには早期建て替えが必要との認識で一致し、事業主体の異なる複数団地を統合して建て替えることにした。県営住宅と市営住宅の共同建て替えは県内初となる。
 初弾となる第一新開団地の1号棟はRC造8階建て延べ4203平方メートル。1DK~3DKを中心に全62戸と集会室を備える。総工事費は約15億9000万円。建築工事は大和コンストラクション・愛媛土建・大進建設JVが担当した。2号棟はRC造7階建てで全42戸。事業費は約15億5000万円を見込み、26年度の完成を目指す。所在地は松山市北条957。