秋田県由利本荘市の石沢川で堤防決壊/東北整備局、由利建協に緊急対応要請

2024年7月26日 論説・コラム [6面]

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 ◇山勇建設工業が応急復旧に出動
 秋田県南部の由利本荘市を流れる石沢川で発生した大雨による堤防の一部決壊で、東北地方整備局秋田河川国道事務所は25日未明、災害協定に基づき由利建設業協会(村岡兼幸会長)に緊急出動を要請した。市内に本社を置く山勇建設工業(猪股勇樹代表取締役)が対応している。
 同事務所によると24日夜からの大雨で、子吉川水系石沢川の水位が急激に上昇した。鮎瀬地区で堤防が60メートル余りにわたって壊れた。決壊箇所を含めた2・6キロ区間は国が管理しており、25日午前3時頃に同事務所は由利建設業協会に緊急出動を求めた。同事務所の流域治水課によると、25日午前10時時点で応急復旧の準備を整えた。降雨は小康状態だが二次災害発生の懸念があるため、現地の状況を確認した上で破堤箇所をふさぐ作業に入るとしていた。
 ただ由利本荘市を含めたエリアは再び大雨の予報が出ている。市内では床上浸水などの被害が発生し、住民に避難指示が出るなど厳重な警戒が必要な状況になっている。河川の増水・氾濫で被害が拡大する恐れもあり、自治体や東北整備局だけでなく地域の守り手である建設会社も緊急対応が可能な態勢を敷いている。

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