神奈川県厚木市/市庁舎など複合施設が起工、DB方式で清水建設JVが施工

2024年7月29日 工事・計画 [5面]

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 神奈川県厚木市が市役所の移転・新設に伴い、市庁舎や図書館などが入る複合施設を新設するプロジェクトの起工式が26日、小田急本厚木北口駅前の中町第2-2地区で行われた。工事完了は2027年5月下旬、供用開始は同年度中の予定。建設は設計・施工一括(DB)方式で清水建設・小島組・山王建設JVが、工事監理等業務は日建設計コンストラクション・マネジメント・日建設計JVがそれぞれ担当している。
 建設地は中町第2-2地区(中町1、敷地面積約4ヘクタール)。計画によると敷地面積約1万2800平方メートル。複合施設は建築面積約5700平方メートル。S造地下1階地上9階建て延べ約4万7800平方メートルの規模。高さは約43メートル。図書館、未来館、市庁舎、消防本部、国と県の行政機関などが入る。このほか新立体駐車場(S造8階建て延べ約8400平方メートル)、駐輪・受水槽棟(RC造2階建て延べ約260平方メートル)などを整備する。概算事業費(税込み)は約291億7000万円を見込んでいる。
 神事では山口貴裕厚木市長、平田良徳神奈川県副知事、井上和幸清水建設社長、住哲也日建設計設計監理部門執行役員監理グループ代表らが力強く鍬入れを行い、工事の安全と無事完成を祈念した。
 山口市長は「幅広い世代が集う市民の誇りになる施設。安全に配慮した工事をお願いする」とあいさつ。施工者を代表して井上社長は「意義ある建物の施工に携わることができ光栄。JVの総力を挙げて取り組む」と決意を述べた。
 □岡本治郎建設所長(清水建設)の話□
 「多くの方々が利用する施設になる。鉄道やバス、歩行者らにご迷惑をおかけしないよう、飛来落下物や第三者災害に最大限配慮し、無事故・無災害で工期内に高品質の建物を完成させる」。