愛媛県新居浜市/上・工・下水道事業にウオーターPPP導入検討、8月中に対話

2024年8月5日 工事・計画 [11面]

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 愛媛県新居浜市は2日、上水道と工業用水道、下水道施設の維持管理や修繕、更新を一体的に民間に委託する「ウオーターPPP」導入に向けたサウンディング(対話)調査を実施すると発表した。事業スキームや業務範囲、想定事業規模などに対する意見や要望をアンケートで聞き、16日まで回答を受け付ける。下旬に結果の概要を公表する。
 上・工・下水道のウオーターPPP(レベル3・5)とその付帯事業をバンドリングした10年間の事業を想定。2027年4月の開始を目指す。
 対象施設のうち、下水道は処理場が1カ所(処理能力は日量5万1400立方メートル、標準活性汚泥法2池、ステップ流入式二段硝化脱窒法3池)で、ポンプ場38カ所、管路577・3キロ(汚水455・2キロ、雨水122・2キロ)、マンホールポンプ12カ所、樋門14カ所(19基)、スクリーン13カ所(14基)。
 上水道は日最大の計画給水量4万5000立方メートルで、水源地22カ所、送水場・中継場10カ所、配水池9カ所、管路35キロ(配水径400ミリ以上7・3キロ、送水15・4キロ、導水12・3キロ)。工業用水道は日最大の許可水量5万6000立方メートルで、取水口2カ所、取水堰1カ所、導水路424メートル、配水池1カ所(3池)、管路8・1キロ(配水7・3キロ、導水0・8キロ)となっている。
 今回の調査でヒアリングへの協力を表明した事業者を対象に10月上旬に2回目の対話を予定している。