日建連/日建連表彰2024決まる、土木賞12件・BCS賞15件

2024年8月8日 行政・団体 [1面]

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 日本建設業連合会(日建連、宮本洋一会長)は土木、建築両分野の表彰制度「日建連表彰2024」で27件の受賞を決めた。2019年に創設した日建連表彰は、土木分野の優れたプロジェクトや構造物を表彰する土木賞と、国内の優れた建築物を表彰するBCS賞で構成。5回目の今回は土木賞に32件、BCS賞に74件の応募があった。選考の結果、第5回土木賞に12件(特別賞2件含む)、第65回BCS賞に15件を選んだ。=16面に受賞作品・プロジェクトなどの詳細
 今回の日建連表彰は1月に募集を開始。受賞対象の土木プロジェクトや建築物などは、5日に開いた日建連表彰委員会(委員長・押味至一副会長土木本部長)で決定。11月29日に東京都港区の「The Okura Tokyo」で表彰式と祝賀会を開く予定だ。
 土木賞は23年末までにおおむね竣工した土木分野のプロジェクト・構造物が対象。施工プロセスの視点から、さまざまな課題に取り組んだプロジェクトを選定した。今回は鉄道に関連したプロジェクトが多く入賞。施設の老朽化に伴う維持・更新に関連したプロジェクトも増加傾向にあり、日建連は「インフラメンテナンスの重要性が表れている」と分析している。
 BCS賞は23年4月30日までに供用開始した建物を対象に選定した。建築主、設計者、施工者による「三位一体」の取り組みを重視し選考しているのが特徴。1次選考を通過した作品は現地調査と専門分野評価を実施し、さらに現地で関係者からの説明や質疑を踏まえて選定している。今回は「建築主の熱い思いを設計者、施工者がその技術や英知を駆使して具現化した作品が多くあった」(日建連)。また、会員外からは4件が入賞した。