2024年の年明け早々、マグニチュード7・6の巨大地震が能登半島を襲った。石川県では奥能登地方の沿岸部に津波が襲来。富山県や新潟県など広範囲で地震被害が生じた。石川県珠洲市の海岸沿いを走る国道249号では輪島市や穴水町、志賀町で斜面崩壊があり、通行できなくなった区間も発生した。能登半島では早期復旧を目指し、海岸隆起した陸地への道路整備などが行われているが、発生から7カ月余りが経過した今も被災地は復旧・復興の途上にある。単なる復旧で終わるのではなく「強い構造」を目指すなど、次の地震に備えた対策が着々と進行中だ。石川、富山、新潟の3県の復旧・復興の指揮を執る土木部長に今後の行く先を語ってもらった。