土木学会/黒部川発電プロジェクト関係者へのインタビュー動画公開、初弾は太田資倫氏

2024年8月9日 行政・団体 [2面]

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 土木学会(佐々木葉会長)は8日、完成後60年が経過する黒部川発電プロジェクトに携わった関係者へのインタビュー動画を、学会の公式ユーチューブチャンネル「土木学会tv」に公開した。5人へのインタビューを順次掲載していく企画で、今回は初弾として黒四地下発電所水圧鉄管路トンネルや、新黒三発電所高熱トンネルなどの施工に従事した太田資倫氏のインタビューを公開した。
 太田氏は1956年に大成建設入社。同年黒部出張所(当時)に配属され、黒四地下発電所の水圧管路や、新黒三発電所のトンネル(高熱隧道〈ずいどう〉)の施工に従事した。インタビューは全5話で構成し、黒部に行くことになった経緯や高熱隧道を掘る難しさ、黒部で学んだトンネル技術、若い世代へのメッセージなどについて語る。
 土木学会は2023年度の会長特別プロジェクトで魅力ある土木の世界の発信や、土木のステータスアップに向けた取り組みなどを行った。今回この活動の一環として、過去の土木プロジェクトのアーカイブに取り組み、黒部川発電プロジェクト関係者へのインタビューを公開していく。
 動画は9月2~6日に仙台市内で開かれる「土木学会全国大会」の「土木の魅力向上シンポジウム~東北から届ける、土木の魅力~」でも紹介する。太田氏も登壇し、施工秘話などについて聞くセッションも予定している。