1級土木施工管理技術検定、1次合格者1・4倍に/受験資格見直しで

2024年8月20日 行政・団体 [1面]

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 全国建設研修センター(上田洋平理事長)が1級土木施工管理技術検定の2024年度「第1次検定」結果を15日発表し、前年度と比べて受験者数が1・5倍、合格者数が1・4倍となった。若年層の確保や他産業からの入職促進を目的に、24年度の技術検定から学歴差を撤廃した新たな受験資格を適用したことから受験者数が大幅に増えた。特に19~24歳の合格者数は3・7倍となった。
 受験者数は5万1193人で前年度から1万8262人の増加。合格者数は2万2705人で前年度から6394人の増加だった。合格率は44・4%で前年度から5・1ポイント下がった。
 24年度から第1次検定で学歴差を撤廃し門戸を広げ、1級は19歳以上で受験可能とした。試験問題も見直し、第1次検定では各専門分野の基礎を確認できるよう必要に応じ充実させた。
 今回の試験は7月7日に全国14地区・40会場で実施。19~24歳の合格者数は3877人で全体の17・1%を占めた。前年度の合格者数は1056人で全体の6・5%だった。合格者のうち19歳は75人おり、大学などの在学者は426人。女性の合格者数は2902人で前年度の1554人から大幅に増え、過去10年で最多だった。全体に占める割合も前年度の9・5%から12・8%に伸びた。
 合格者には「1級土木施工管理技士補」の称号を与える。同センターのホームページなどで合格者の受験番号を公表。第1次検定の合格者は10月6日に実施する「第2次検定」の申し込みができる。