JS/全工事で月単位の週休2日、9月1日以降発注分から適用

2024年8月20日 行政・団体 [4面]

文字サイズ

 日本下水道事業団(JS、黒田憲司理事長)は月単位の週休2日を前提にした発注者指定方式を、9月1日以降に発注する全工事に適用する。週休2日の実施状況を工期全体(通期)から月単位に変更。達成できた受注者を加点評価するなど完全週休2日(土日)を促す。全作業員が一斉に休みづらい一部の土木工事は、交代で週休2日を取得できるようにする。
 JSが発注する全工事(土木、建築、電気、機械)で月単位の週休2日に移行する。1カ月間で完全週休2日を達成した受注者は、完了後に工事成績評定で加点する。一斉に休日が取得できないシールドトンネルなどの土木工事は「週休2日交代制」を運用する。
 工期が短い案件や設計・施工一括(DB)方式を採用した工事などは月単位で週休2日を導入しない。予定価格の積算方法は閉所状況に応じて月単位の補正係数を乗じる。補正係数は別途新設する。1カ月に4週8休を取得できない工事は通期の補正係数で積算する。
 JSは2023年度に受注者希望型発注方式で週休2日制工事を発注していた。4月以降、時間外労働の罰則付き上限規制の適用を受けている建設業の働き方改革を後押しする。