堺市/湊小跡利活用へ民活導入、支援業務公告9月2日まで受け付け

2024年8月21日 工事・計画 [10面]

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 堺市は湊小学校跡の市有地約1・2ヘクタール(堺市堺区東湊町2)で民間活力導入の検討に入る。2024年度に民間事業者の意向を把握した上で、25年度に公募要領を作成、26年度以降の事業者募集を目指す。19日に「元湊小学校跡地の民間活用による利活用方針等検討支援業務」の一般競争入札(総合評価方式)を公告した。参加申請の締め切りは9月2日。同20日に開札する。
 参加要件は堺市物品調達、委託等入札参加資格登録区分「業務委託・役務の提供」のうち、業種および種目が「調査研究・計画策定、その他計画策定等」で登録されていることなど。履行期限は25年3月31日。
 支援業務では事業参画の可能性や検討可能な施設整備案について、開発事業者や運営事業者ら15者以上にヒアリングする。「対象地のポテンシャル」「事業提案への関心の程度」「想定される事業スキーム」「事業実現に向けた市への要望」を聞き取り、事業規模や用途、事業期間、事業の採算性、既存施設の運営を含む利活用方針素案をまとめる。事業スキームは3案以上作成し各案のメリットとリスクを比較検討する。
 湊小学校は06年度末に用途を廃止した後、地域のイベントなどで利用してきた。民間活力導入に際しては指定避難所となる体育館を残しつつ、住環境や防災性の向上、地域活性化につながる方策を探る。敷地面積は1万2150平方メートル(第1種住居地域)。主な既存施設は北校舎(RC造2階建て延べ1200平方メートル、1970年完成)、東校舎(同2階建て延べ1400平方メートル、82年完成)、25メートルプール(コンクリート製)。
 校舎はともに24年度中に解体設計を作成し、25年度に解体する予定。体育館と周辺施設(トイレなど)は指定避難所として残す。