青森県おいらせ町/新庁舎建設基本構想・計画策定、適正規模や総事業費算定

2024年8月28日 工事・計画 [6面]

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 青森県おいらせ町は「新庁舎建設基本構想・基本計画」を策定した。新たなまちづくりの推進拠点形成に向け「イオンモール下田」の隣接地に新庁舎を整備する。新庁舎の適正規模は総務、国土交通両省の基準に基づき5212~5752平方メートルと算定した。従来の直接建設方式での発注を前提とする。主要財源として国の合併特例債を活用するため2030年度までの竣工を目指す。
 移転地は中平下長根山と中野平の一部でイオンモール下田の西側の敷地(面積1万8500平方メートル)。庁舎の建て替えとともに新病院「おいらせ病院」も敷地内に移転する。行政や医療、商業機能を集中させ、人の交流や回遊によるにぎわいの創出や質の高い生活サービスの提供を実現する。
 現庁舎は、中下田135の2にある本庁舎(RC造5階建て延べ3513平方メートル)と上明堂60の6の分庁舎(RC造5階建て延べ2755平方メートル)。施設の分散で住民サービスや行政運営上でも課題が発生。本庁舎は竣工後40年、分庁舎が49年経過するなど建物の老朽化対策も必要になっている。
 新庁舎整備の総事業費は約57・2億円。基本・実施設計に約2・7億円、事業認定・用地買収に約7億円、庁舎建設工事に38・9億円などを見込んでいる。
 基本・実施設計を25年度内に完了させ、用地買収や造成工事を経て27年度の着工、30年度までの完成、32年度の供用開始を目指す。
 「新庁舎建設基本構想・基本計画策定業務」は八洲建築設計事務所(青森市)が担当。「新庁舎建設基本・実施設計等業務」は石川設計(青森県十和田市)に委託する。