熊本市/新庁舎整備10月にも基本計画と設計を一括発注、9月補正に債務負担設定

2024年8月28日 工事・計画 [9面]

文字サイズ

 熊本市は、新庁舎整備に関して、10月にも基本計画策定や基本・実施設計の業務を一括発注する。2024年度一般会計9月補正予算案に業務委託費として27年度までの限度額18億8430万円の債務負担行為を設定。業務委託先の選定方法は公募型プロポーザル(WTO対象)を軸に検討している。予算可決後速やかに事業者選定の手続きに着手し、25年3月までに契約締結する。
 24年度中に実施設計の契約を締結していることが合併推進債を使用できる条件であることから実施設計を含めた業務を一括で発注し契約する。
 委託費のうち一括発注の対象は▽基本計画策定1億5130万円▽基本・実施設計15億1100万円▽現庁舎解体設計1億7200万円。このほか執務環境方針策定5000万円も盛り込んでいる。
 25年度中に基本計画を策定し、25~26年度に基本設計、26~27年度に実施設計を行う。
 委託先選定に向けては、外部有識者を含めた選定委員会を立ち上げる予定で、24年度一般会計9月補正予算案に委員報酬、旅費として240万円を計上した。
 基本構想によると、新庁舎の必要延べ床面積は、本庁舎延べ5万2200平方メートル(市役所延べ4万5700平方メートル、議会棟延べ6500平方メートル)、中央区役所延べ7800平方メートル。駐車場面積は1万0300平方メートル。
 本庁舎は市の中心部にある商業施設「サクラマチクマモト」に隣接するNTT西日本の所有地(桜町、9987平方メートル)、中央区役所は市役所花畑町別館跡地(花畑町、敷地面積2749平方メートル)に整備する。
 概算事業費は設計費約20億円、庁舎整備費約360億円、駐車場整備費約61億円、現庁舎解体費約90億円など計約616億円を見込む。