農水省/25年度予算概算要求案、公共事業費18・1%増の8250億円

2024年8月28日 行政・団体 [2面]

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 農林水産省の2025年度予算概算要求案の概要が27日、明らかになった。総額は前年度予算比16・3%増の2兆6389億円。うち公共事業費に18・1%増の8250億円を要求した。公共事業費の内訳は一般公共事業費8048億円(前年度予算比18・6%増)、災害復旧等事業費202億円(増減なし)。「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」にかかる事業費は予算編成過程で検討する。
 一般公共事業費の内訳は▽農業農村整備3952億円(前年度予算比18・8%増)▽治山741億円(18・8%増)▽森林整備1489億円(18・8%増)▽水産基盤整備867億円(18・8%増)▽海岸95億円(17・5%増)▽農山漁村地域整備交付金905億円(17・5%増)。
 公共事業のうち農業農村整備事業は▽スマート農業技術の導入に資する農地の大区画化▽水田の汎用(はんよう)化・畑地化▽農業水利施設の計画的な更新・長寿命化、省エネ化・再エネ利用、省力化などによる適切な保全管理▽ため池の防災・減災対策▽田んぼダムの取組拡大等流域治水対策▽農道、集落排水施設の整備推進-などに取り組む。
 森林整備事業では幹線となる林道の開設・改良、治山事業では豪雨時の避難
路を保全するなどの治山対策の強化や国土強靱化に
向けた取り組みを推進する。
 非公共事業のうち農地耕作条件改善事業では、農地中間管理機構による農地の集積・集約化などを推進する目的で、農地の区画拡大や排水改良等を支援する。農業水路等長寿命化・防災減災事業では農業水利施設の長寿命化・防災減災対策を支援する。