岐阜県多治見市/新庁舎基本計画案を公表、6階延べ8500平米規模に

2024年8月28日 工事・計画 [7面]

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 岐阜県多治見市は、市役所新庁舎建設基本計画案を公表した。新庁舎の規模は6階建て延べ約8500平方メートル。概算の新庁舎建設費は67億8000万円。事業手法は設計、施工を分離して発注する従来方式を想定する。順調に進めば本年度末から基本・実施設計に入る。2027年度に新庁舎建設に着工し、29年度上半期の供用開始を目指す。
 建設地はJR多治見駅と既存の駅北庁舎に挟まれた土地(音羽町1の277ほか)。敷地面積は約3000平方メートル。東側には人々の憩い・交流の場となっている虎渓用水広場がある。
 新庁舎の1階には市民交流スペースとして多目的空間(680平方メートル)を整備。2~5階に会議室や執務スペース、5階に災害対策関連室、6階に議場や議会事務局が入る予定。駅や駅北庁舎と接続するための通路も設置する。災害対応の最重要拠点として役割を果たすとともに、駅や虎渓用水広場など周辺との一体的な空間の創出も図る。
 設計者選定はプロポーザル方式を想定する。25~26年度で駅北庁舎や駅の南北自由通路の改修を行う。27年度から新庁舎や接続通路を建設する。29年度早期に完成させた後、開庁準備を経て供用を開始する。
 概算総事業費は74億1000万円。物価や労務費の上昇などで今後も変動とするとし、新庁舎建設のほか基本・実施設計に2億6000万円、工事監理に1億8000万円、外構工事に1億9000万円を見込む。基本計画策定はアール・アイ・エーが担当している。