横浜市/西谷浄水場再整備、国内最大級の不断水分岐工事9月と11月に実施

2024年8月29日 工事・計画 [5面]

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 横浜市は、大規模再整備を進めている西谷浄水場(保土ケ谷区川島町522)で水道管を断水せずに切り替えるための国内最大級の「不断水分岐工事」を施工する。ろ過池の新設に先立ち、浄水場内に敷設されてる水道管(口径2メートル、埋設深さ約10メートル)を断水せずに切り替える。通水を止めることなく水道本管から分岐管を取り出す。口径2メートル規模の不断水分岐工事は施工実績が少ないことから、市は報道機関に工事を公開する予定だ。
 浄水処理施設整備事業(設計・施工一括〈DB〉方式)は大成建設・水ingエンジニアリング・シンフォニアテクノロジー・NJSJVと2022年4月に契約した。耐震化と処理能力の増強は28年度、粒状活性炭処理の導入は32年度の完了見込み。24年度は直径2メートルの場内管路の切り回し工事を行い、ろ過池の新設に着手する計画だ。
 工事は9月19日(施工=デック、コスモ工機)と11月12日(施工=デック、大成機工)の2回行う。分岐工事は分岐管取り付けからせん孔機設置、せん孔、蓋(ふた)設置、通水の工程で行う。このうち、せん孔機を回転し水道本管をくり抜くようすを公開する予定だ。
 西谷浄水場再整備は浄水場処理施設と排水処理施設、導水路整備の3件を並行して進めている。総事業費は約1086億円、全体完成は32年度の予定。