土木学会24年度全国大会が開幕/自然に寄り添う在り方提唱、9月6日まで

2024年9月3日 行政・団体 [1面]

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 土木学会(佐々木葉会長)の2024年度全国大会が2日開幕した。オンラインと仙台市内にあるリアル会場のハイブリッド開催。同日はオンラインで研究討論会を行った。大会テーマは「自然とくらしの奥深き風景をつくる土木へ」。自然との共生・調和がより重視される中、土木の在り方として旧来の自然や社会、生活の多様性に寄り添う形に見直していくことの必要性を提唱する。大会期間は6日まで。
 大会では産学官の土木技術者らがテーマに関連した講演や討論会などを行う。大会の実行委員長は国土交通省東北地方整備局の西村拓局長が務める。会場は仙台市青葉区にある▽東北大学川内北キャンパス▽同川内南キャンパス▽仙台国際センター▽ホテルメトロポリタン仙台-の4カ所。研究討論会は2、3日がオンライン配信だけで、4日が仙台国際センターとのハイブリッド開催とする。
 4日には佐々木会長による基調講演会や、全体討論会を仙台国際センターで行う。午後1時35分からの基調講演会は、「土木を風景から考える」がテーマ。土木と風景という身近でありつつ幅広い定義を持つ言葉を掛け合わせ、どんな景色が見えてくるのかを探る。
 午後3時50分からの全体討論は奥村誠東北大学災害科学国際研究所/大学院工学研究科土木工学専攻教授がコーディネーターを務め、「奥深い風景づくりとインフラ(復興からの学び)」をテーマに討論する。