愛媛県新居浜市/ウオーターPPPで対話調査、26社が参加に意欲

2024年9月3日 工事・計画 [9面]

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 愛媛県新居浜市は、上水道と工業用水道、下水道施設の維持管理や修繕、更新を一体的に民間に委託する「ウオーターPPP」導入に向けたサウンディング(対話)調査の結果を公表した。上・工・下水道のウオーターPPP(レベル3・5)とその付帯事業をバンドリングした10年間の事業を想定し、8月2~16日にアンケートを実施した。県外企業22社、県内企業5社が回答。26社が事業への参加に意欲を示した。
 参加企業の内訳は▽維持管理(県外4社、県内1社)▽メーカー(県外8社)▽建設(県内3社、県外3社)▽コンサル他(県外7社、県内1社)。県外企業は代表企業(特定目的会社〈SPC〉に最大出資)または構成企業(SPCに出資)としての参加を希望する企業が多く、地元企業は協力企業(SPCに出資しない)としての参加を希望していた。
 上水、工水の業務(ウオーターPPP〈更新支援型〉)は回答した地元企業の大半が担当を希望しておらず、管路施設の実施設計(上・工・水)も県内コンサルは担当を希望していなかった。県外企業からは「将来的にコンセッション(公共施設等運営権)へ移行するか方針を示してほしい」などの意見があった。
 参加企業を対象に10月上旬に次回のヒアリングによる対話を予定している。