静岡市/紺屋町・御幸町再開発事業を都計決定、準備組合24年内にも本組合設立

2024年9月4日 工事・計画 [7面]

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 静岡市は、紺屋町・御幸町地区市街地再開発準備組合が計画する「紺屋町・御幸町地区第1種市街地再開発事業」を都市計画決定した。同準備組合は今後、施設の実施設計に入るほか、早ければ年内に本組合を設立する予定。2030年度の供用開始を目標としているが、建設資材の高騰や働き方改革に伴う工期延長などの要因もあり、施設規模や事業費も含め調整を急ぐ。
 計画では、店舗や事務所、住宅、駐車場などが入る地下1階地上27階建て塔屋2階延べ約4万5100平方メートルの施設(高さ約110メートル)と、店舗や駐輪場などが入る2階建て延べ約430平方メートルの施設を建設する。延長約97メートルの地下道も整備する。施行区域は約8600平方メートル。事業協力者は野村不動産、旭化成不動産レジデンス、竹中工務店、木内建設。基本設計は梓設計が担当している。
 紺屋町・御幸町地区は、市の玄関口になるが老朽化した建物が連なっている。再開発を行うことで都市機能を更新、高度化し中心市街地の活性化につなげる。合わせて防災機能も強化する。市も取り組みを支援するため本年度当初予算に測量業務や実施設計などに対する補助金として約2億3900万円、地下道新設に伴う負担金として6000万円を計上している。